僕ちゃんのおもしろポエム。とっても面白いよ!(マジおもしろ) 

僕はAKBにすごいたくさんのお金をかけている人たちを見て
「なんてバカなんだろう」って思ったりしている。

でも僕の歴代の彼女の
ハルちゃん、ユリちゃん、ミホちゃん
が集まって、アイドルグループを作ったとしたら
僕はそのファーストシングルを最低でも200枚は買うと思う。

生放送の音楽番組で色違いの服を着せられた彼女たちはperfumeのパクりみたいな音楽に合わせて踊っていた。
きらびやかなライトに照らされてステップを踏んでいる。とてもキレイだ。
曲の合間にカメラを見つめてちょっと生意気な表情をするんだ。


僕は入院している病院のベッドの上でそのテレビをずっと見つめた。
まだ麻痺が残る手を必死に動かして、曲の手拍子をとった。
そばにいた看護婦に「これ、みんな僕の前の彼女なんだ^^」とうれしそうに言った。




しかし、生放送のトークでまずハルちゃんが突然、カメラに向かって話し始めたのだった。
「私たちは青木龍一郎に無理やりキスをされました。」

僕は目と耳を疑った。

「熱い夏の日でした。それは人権を脅かすようなひどいキスでした。
 サイテーな気分になったのを覚えてる。
 家に帰ったあと、シャワーを浴びながら泣きました。
 彼は自分のキスをおぞましさに気づいてないんです。
 だから私が家を飛び出したあとも、自分の部屋で一人さっきのキスを思い返してはニヤニヤしてるんです。
 その顔を想像すると本当に悔しくて…悔しくて…。涙が止まりませんでした」

僕は唖然としてテレビを見つめたまま
持っていたスプーンを床に落とした。
スプーンが床をすり抜け、一階のナースステーションまで落ちた。

ユリちゃんが続けた。
カメラは自然とユリちゃんの顔に寄っていった。

「青木龍一郎はある日、私の家にやってきたの。夏の日だった。
 そして、彼はインターホン越しにこう言った。
 『たった今、詩ができたよ。君への愛の詩だ。
  君とたくさんキスがしたいって内容の詩だよ。
  いてもたってもいられなくなってここにやってきた。
  家から走ってきた。さぁ、僕を家の中へ入れておくれ』
 私は彼の顔も見たくなかったからインターホン越しに読んでくれるように言った。
 でも、彼はどうしても私の顔を直接見ながら詩を読みたいって言った。
 私もそれに抵抗してドアを開けなかった。
 インターホン越しの攻防は二時間続いたわ。
 結局しびれを切らした私はついにドアを開けたんだけど、青木が笑いながら立っててキモかった。
 まず格好が気持ち悪かった。
 BAD BOYのTシャツを迷彩柄のズボンの中に入れて、白い運動靴を履いてた…。
 何故か靴がおろしたてですっごい白かった…。
 太陽の光が反射して、彼の運動靴が不自然にキラキラ輝いていて、それがとてつもなく気持ち悪かった。
 そう思うと彼はいきなり私に抱きつき、キスをしてきたの。
 執拗に下唇だけをチューチュー吸ってくるの…。
 私は死んでしまおうと思ったけどそれはしなかった。
 私はこいつが苦しみながら死ぬ姿を見てからじゃないと死んでも死にきれないって思ったの!
 …唇が離れるとき『ブチュルンッ』って音がした…。サイテーな気分。
 そして青木はこう言ったの。
 『今のキスが僕の詩さ。僕の…詩なんだ…』
 …言葉が出なかった。満足そうな顔を浮かべ私の家を立ち去る彼の後姿を見て、私は涙と嗚咽が止まらなかった。」




僕は耳をふさぎ「やめろー!」と絶叫した。
そしてさっき食べたミカンをベッドの上に吐き出してしまった。
そばにいた看護婦がオロオロしだした。



「私はもっとひどいことをされました…。夏でした。」
全部、夏の日じゃねーか。僕の発情期は夏か。夏なのか。
ミホちゃんが話し出したところで僕はたまらずチャンネルを変えた。








チャンネルを変えるとそれは動物番組だった。









服を着せられたチンパンジーがおつかいをしていた。
この愉快な動物番組を見ていると、僕の気持ちは少し落ち着いていった。
八百屋さんで言われた野菜を順番に手に取るかしこいチンパンジーに感心していると
突然画面に僕が乱入してきた。

「え、何これ?」
と思う間も無く、画面の中の僕はチンパンジーをボコボコにして首をちぎって殺してしまった。

画面右上のワイプでは小倉優子、西山茉希、Wコロンなどの出演者がVTRから目を背けていた。



僕は本当にわけが分からなくなって泣いてしまった。



そして僕には
ハルちゃんなんて彼女も
ユリちゃんなんて彼女も
ミホちゃんなんて彼女も
いなかったことに気づく。



本当に怖くなって大泣きした。
看護婦は僕の手を握ってくれた。

泣きつかれた僕は眠ってしまいそうになったのだが
眠りにつく直前、薄れ行く意識の中、看護婦が僕の手を握りながら
「もう少しで退院できるからね…」と呟いたのだけ、微かに聞こえた。


さてさていったいここはどこ?
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[ 2011/01/28 19:17 ] 日記 | トラックバック(-) | CM(997)