老兵達の青春は終わらない 

隣町を散歩していたら、前から杖をついて歩いてくるじじいが居た。
じじいは僕を見るなり、いきなり叫んだ

「死ね!」

僕が無視して通り過ぎようとすると、じじいは僕に話しかけてきた。

「ねーねー、音楽とか聴く?音楽とか聴く?」

僕は「いや、別に…あんまり…」と言って通り過ぎようとしたがじじいは話を続ける。

「俺!?俺はさ、フォールアウトボーイ、マイケミ、そんで何といってもレッチリとか最高だよね」

なんだ、このじじい。中学生の自称ロックマニアと一緒のイタい洋楽指向じゃねえか…。じじいは僕が音楽を知らないと分かると、音楽の話をベラベラしてきた。通常の音楽マニアは相手も音楽に詳しいと分かると話が熱くなるのに対して、上っ面ロックマニアは相手が音楽に詳しくないと分かると話が熱くなるのだ。

「あ、音楽と聴かないんだー♪そっかそっかー。俺は最近、アメリカのバンドにも飽きてきてさ、アークティックモンキーズとか聴いてるわけよ。うん。洋楽聴いた方がいいよー。マジで、マジでー。」

中学生にこういう話されるのはしょうがないし、まぁ、これも青春なんだろうな…と思うんだけど、80超えたようなじじいにこんなイタい話をされるのが苦痛だ。僕は無視し続けた。

「何?無視すんなよ。殺すよ?死ね!」

僕は叫んだ。
「老人が死ねとかいうなよ!丸くなれよ!!」

そしてダッシュで逃げた。一生中学生思考。恐ろしい。
いやー、しかし僕もあのじじいの似たようなもんだよ。僕も「死ね」とか「殺す」とか「うんこ」とか大好きだもんね。「殺戮」とか「包丁」とかそういう言葉、ついつい入れちゃうもんね。大人になるにつれ、そういう言葉が「子供ぽい」と気づき、恥だと気づき、人々は中学生言葉を使うのをやめていく。僕も成長するにつれて、こういう「死ね」とか「殺す」とかそういう言葉を使わなくなっていくのかなー。とか思ってたんだけど、一向にそういう言葉をやめる気配が無い。まだ「包丁」とか言いたい年頃なんです。僕は80代になっても「死ね」とか「殺す」とか言い続けていたい。
というわけで、これ読んでる奴全員死ね。
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[ 2007/11/17 19:59 ] 日記 | TB(0) | CM(8)

タイトル良すぎ
[ 2007/11/17 22:48 ] [ 編集 ]

俺も未だにそう思ってるよ
[ 2007/11/18 02:44 ] [ 編集 ]

青木さんになら殺されてもいい
[ 2007/11/18 08:35 ] [ 編集 ]

この文章は才能…なのか
[ 2007/11/18 10:46 ] [ 編集 ]

舞城王太郎から俺の好きな要素だけを抜き取ったような感じがたまらなく好きだ。
本じゃないから出版するうえでの言葉の制約もないし、すごくいい
[ 2007/11/18 14:01 ] [ 編集 ]

青木くんの「死ね」に萌える
[ 2007/11/18 16:25 ] [ 編集 ]

美輪明宏良いですよ
[ 2007/11/19 13:21 ] [ 編集 ]

青木君に憧れる21歳女です。最近死ねって言えなくなってきたよ
[ 2007/12/06 01:52 ] [ 編集 ]

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