ほっかほか亭で、注文した弁当が出来上がるのを待ってたら
店内に青木龍一郎が入ってきたので刺し殺した。
包丁で刺し殺してメッタ刺しにした。
青木龍一郎は僕一人で充分だった。
華麗な殺戮に成功した僕は、決め台詞を言い始めた。
「ふっ…。僕は一人居ればそれでいい…。だけど君は何人居ても構」
「焼肉弁当のお客様ー」
「あ、ハーイ」
みたかお前ら。これが今話題のTW(タイミング悪い)ってやつだ。
僕は「こんなもん居るか」と受け取った弁当を、店員に投げつけ店を飛び出した。
店の前では福引をやっていた。
僕は係の女の人に聞いた。
「これ、ほっかほか亭のレシートでもできるんですか」
「はい、ここの通りの店ならどこでも大丈夫ですよ、はい」
「あ…じゃ、やろうかな…やります」
福引の持ち手に手をかけて、商品をちらと見ると
「1等 3億円
2等 射殺」
と書かれていた。
ん?
何これ?
僕は思わず持ち手から手を放した。
「なんすかこれ。2等っつーかハズレですよ。いや、ハズレという表現すら生ぬるいっすよ。なんすかこれ。こえー」
係員は言った。
「玉104個中、1等が1個、2等が103個入ってますよ」
「うーん、どうしようかな。じゃあ、やります」
僕は即決し、再び福引の持ち手に手をかけ、ゆっくりと右に回した。
すると、玉の出口から、何者かの嘔吐物がドボボと溢れ出てきた。
僕は思わず悲鳴をあげた。
係員はその瞬間、ドラをグワオ〜ンと鳴らして
「残念でしたー!3等 3億円でーす!」と叫んだ。
うーん、どこからつっこめばいいのー?
とりあえず、3億円ゲットにはかわりないので黙って3億円をうけとった。
すると、今度は変なおっさんがやってきて
「ホホォーウ!チャンスタア〜イム!!」
とか叫ぶので、僕は逃げようと思ったのだが、おっさんが僕の服をつかんで喋る。
「チャンスタイムです。私の手のどちらかに『青春』と書かれた紙が入っています。右か左か当てたらそのお金を1万倍!はずれれば0倍!」
ふむぅ。3億万円か0円か…。
僕は「じゃ、やります」と言うと同時に彼の左手を指差した。
そして、彼の目をちらと見て、ほほえんで「こっちで」と言った。
すると、彼の左腕に切れ目が入り、左手がボトリと落ちた。
そして、彼は左腕の切断面から血を噴出しながら
「残念でした〜、没収!」
と叫び、僕の3億円を奪い取りどこかに走って逃げた。
僕も混乱していたので、「おいコラ!待て!」とか言えばよかったところを
「ほほぅ…なるほど」とか言ってしまった。イミフー(笑)
すると、今度は上はTシャツを着て下は何もはいてない見るからに変態集団な20人が
「あ!青木龍一郎だ!!うんまそー!!」
と、言いながら走ってきた。もー、今度は何ー?
「青木龍一郎食べたーい!!」
よだれをたらし、両手にナイフとフォークを持っている奴
紙ナプキンをして、酢味噌を持参している奴
両手に多量のおしぼりを所有してる奴
そんな集団が僕を食べようとしている。
僕はなんとか逃げようと、再びほっかほか亭の中に逃げ込んだ。
店内に入ると中に青木龍一郎がいた。
青木龍一郎は僕の方へやってきて、僕をメッタ刺しにしてバラバラにした。
僕は僕を殺し僕に殺された。
考えようによっては青木龍一郎は永遠だ。
また、青木龍一郎なんてハナから居ないとも考えられる。
それでも、ほっかほか亭のオーダー名簿には
確かに消しゴムじゃ消せないボールペンのインクにて
「アオキ リュウイチロウ様」
と書かれている。
僕はたぶんアオキリュウイチロウだ。
俺も青木龍一郎なんじゃないかって気がしてきた。
火の鳥の異形編
思い出した。
青木龍一郎は今までも何回も自分を殺してきた。
異様なほどのサディスティックな人だと思う。
あらしがきたぞ
何だか鬱状態だよ。
今日は青木君の文読んでも頑張れる気がしないんだ・・・
どうしたらいいのだろう。
タイトル時雨かと思ったぜ
これ好きだ!この商店街に行ってみたい。読んでる最中ずっとニヤニヤしてました。
読んでて、何かあんまり良くない夢を見てるみたいでした(笑)
本当に世の中は変な奴ばっかりだよね
食物連鎖と弱肉強食と輪廻転生みたいな。
ていうかよく考えたら下半身丸出しで「食べたーい」はアレなのではというのかツッコんではイカンのか
町田康を思い浮かべて見ました。
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