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空虚を沈黙が引っ掻いた 

連れションって道連れ小便の略じゃないですか。
面白くないですか?
「道連れ小便」とか(笑)
チョーウケるんですけど。









「これが一年前の私のセリフを録音したものだ」


青木龍一郎はカセットテープの停止ボタンを押し、落ち着いた様子でそう言った。



「一年前のこのシーン。私は連れションの元の意味で笑っているようなうんこ男だった。しかしこれにおいて注目すべきは、当時の私は今のセリフを一人、公衆トイレの個室の中で呟いたという点だ」


青木は上着のコートを脱ぎ、机上に置き、話を続けた。

「例えばどうだ。君たちが公衆トイレに入り、便器の前に立って用をたしていると、後ろの大便個室から『連れションって道連れ小便の略じゃないですか。面白くないですか?』と低い声で話しかけられたら。私だったらビビって手元が狂い、結果、自らの衣服をおしっこにまみれさせてしまうだろう。そして家に帰り、首を吊ってこの世を去ってしまうだろう」

青木はそう言うと咳払いをひとつして、Yシャツも脱ぎ
「この教室、少し暑いな…」と呟きTシャツ姿で再びマイクを握った。


「であるからして、トイレの個室で一人呟くことによって思わぬ被害者を生む結果となるのだ」



ここで青木は静かな教室の中で突如「静かにしろ!」と大声をあげた。
そしてTシャツを脱ぎ、ジーンズに上半身裸という格好になった。



「もうここまでくれば私の言いたいことは分かるだろう。I am a true hero,a credit to my profession。私は真のヒーローであり、ヒーローの中の誉れである」

そう言いながら青木龍一郎はジーンズを脱ぎ始めた。
ついにパンツ一枚となった。


ここで涼しい風が青木龍一郎の肌を撫でた。
青木の前に生徒は一人も居ない。
窓ガラスは全て割れ、コンクリートがむき出しになった壁。
20年前に廃墟となった校舎に入り込み、薄暗く殺風景然とした教室の中で一人、話し続けていた。

校舎の中はあまりにも音が無く、青木龍一郎の小さな呼吸すら静寂を切り裂いた。
青木龍一郎がこの静かな中で「静かにしろ!」と叫んだのは何故か。
沈黙がうるさすぎたのである。

ついに、青木龍一郎はパンツを脱ぎ全裸となった。


20年前には、生徒でにぎわっていたであろう寂しい廃墟で青木龍一郎はストリップしながら授業を行った。
彼は頭がおかしかったのだ。
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[ 2008/01/26 20:50 ] 日記 | トラックバック(-) | コメント(-)


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