早朝四時に大音量の目覚まし時計を鳴らしてみな。
着替えずに、髪の毛ボサボサスパゲティボウルのままでそのまま外に出な。
パジャマ姿で青暗い空の下を散歩してみな。
人生変わるから。
公園に入って一人ベンチに腰を下ろす。
ふと前方を見ると、両手の人差し指を頭の上に乗っけて牛の真似をした人が
奇声をあげながら僕に向かってくる。
僕は表情ひとつ変えずにつまらなそうな顔で、そいつをピストルで撃ち殺す。
弾丸は音たたず放たれ
奴は無言で血を吹きだす。
早朝の静けさを保ったまま人が死んでいく。
誰にも気づかれず
誰もが寝ているときに
精神障害者が殺しあう。
その現場を見たものが一人いた。
すべり台の上で体育座りをしながら、こちらをじっと見つめている髪の長い少年。
少年には黒目が無い。
白く濁った眼でこちらをじっと見てくるのだ。
まったく座敷童子みたいな奴ですね。
早朝には狂気が蔓延している。
でも昼間には無くなる。
狂気はみんなが動き出すと、見えないところに逃げる。
トイストーリーみたいだろ?ハハ。面白いや。
少年はすべり台の上から無言で一冊の本を投げつけてきた。
僕が拾い上げるとその本の表紙には
「女性との会話・接し方マニュアル」
と書かれていた。
「バカにすんな!!」
僕は本を地面に投げつけたんです!
すると今度は血を流して死んでたと思ってたはずの牛真似男が急に飛び起きて
「その本、俺にくれえええええええええ」
と叫びながら、また牛の真似してこちらに走ってきた。
僕は何発もピストルを撃ち込んだが、そいつはまったくひるまずに
ずっと一人で喋りながらこちらに近づいてくる。
「オンナノコ ト オハナシ シタイ!
オンナノコ ノ テ トテモ アタタカイノデショウ?
オンナノコ ノ テ トテモ ヤワラカイノデショウ?」
あたりによだれを撒き散らしながら、頭をグルングルン回して走ってくる。
「オンナノコ ト オハナシ シタイ!
オンナノコ ノ テ トテモ アタタカイノデショウ?
オンナノコ ノ テ トテモ ヤワラカイノデショウ?
ソッチノキミ モ ソコノキミモ モ チュースルノ?」
僕もさすがにドン引きして、気持ち悪いと思い、そいつに本を投げつけた。
奴はすかさずその本をキャッチして
「よっしゃあああああああ!!」
と雄叫びを上げて、それをビリビリに引き裂いてしまった。
もう何だか分からない。
牛男は地面に座り込み、本の切れ端を眺めはじめた。
こいつはこんな本読んでも一生、女性とは縁がないだろうと思った途端
公園にとても美人な女性がやってきて、血と涎にまみれた牛男に手を差し伸べた。
そして女性はニッコリと言った。
「シャル・ウィー・ゴー・トュー・ニューワルド?
アタシステキなこと知ってんだ」
牛男は立ち上がり
「オンナノコ ト テ ツナグノ ハジメテダ
オンナノコ ト テ ツナグノ ハジメテダ…」
と言いながら、涙をボロボロこぼして、女性と2人公園から出て行ってしまった。
本ってスゲーな!!気づけばすべり台の上の少年もおらず
僕は一人、公園に取り残された。
本の効能を目の当たりにした僕は、牛男と同じく本の切れ端を読み、美人の登場を願った。
来い!と願い、公園の入り口を見た。
しかしそこに美人はおらず、入り口ではマイケルジャクソンが踊ってた。
うわ、かかわりたくねー。
と思った途端、マイケルジャクソンがこちらに近づいてきた。
そして僕に向かって言った。
「シャル・ウィー・ゴー・トュー・ネバーランド?
アタシステキなこと知ってんだ」
僕はマイケルをピストルで撃ち殺した。
その後、公園で一人、延々とええじゃないかを踊り狂った。
そうしているうちに公園には老人が集まってきた。
そしてそいつらはラジオ体操を始めた。
スズメたちが砂場で遊び、辺りはすっかり明るくなっていた。
時計は六時を指したところだった。
空は晴れて
狂気が逃げたのだ。
[ 2008/02/27 19:55 ]
日記 |
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CM(4)
きちがいがいっぱいだね
ここ最近のはクオリティ高いよ!
初期の頃と比べると格段と文章の深みが増してますね。
楽しみだ。
牛男が俺みたい
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