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関東チェーンソーチェーンソーズ 

青木龍一郎の葬儀は
崖の下に広がる広大な草原の真ん中で行われた。

棺おけの中の青木龍一郎は
眼球が飛び出て
体中の肉は抉られて
右足は千切れ
首には真ん中くらいまで切れ込みが入っていた。


吉田くんがトボトボと歩いてきて
青木龍一郎の腹から飛び出した
はらわたにキスをしながら
ゆっくりと囁くように呟いた。


「龍一郎、お前の名前が夜のニュースから
 流れてきたとき、俺は心のそこから爆笑した。
 そして、これは傑作だとしきりに叫びながら
 テレビに齧りついたよ。
 でもその後、お前の無残な死に様がテレビに映った瞬間
 俺はさすがに同様を抑えることは出来なかった。
 その前の日に、近所の小学生たちと
 あんなに楽しそうに笑いながら野球をしてたお前が
 なんで、こんな姿にならなくちゃいけないのか。
 本気で泣いた。俺はもしかしたら
 初めて、本当に初めて泣いたかもしれない。

 お前が初めて万引きしたとき、本屋の店長に見つかって
 ボコボコにされて、それからお前は少し
 右耳の聴力が弱くなってしまったんだけど
 そんなとき、必死に泣きながらごめんなさいごめんなさい
 といい続けていたのを覚えてる。
 お前は本当に
 みんなと普通に遊ぶのが夢だと言っていたが
 もしかしたら、それは最初から叶っていたのかもしれない。」

吉田くんは噛んでいたぶどう味のガムを
青木のはらわたに吐き出した。
青木の体が少し動いた。
葬儀の参列者は焦って
大きな鎌で青木の首をぶち切り、完全に止めを刺した。
そしてその後、嘘無きを続けた。
吉田くんも続けた。


「2人で押入れに入って夜を明かしたとき
 俺はお前に『どうして生きてるの』としきりに聞いていたことを
 覚えている。覚えている。
 お前は、俺と初めて会ったのは中学校二年生のときだと
 思い込んでいたみたいだが、実は、俺はお前のことを
 赤ん坊の頃から知っていたんだ。
 お前の両親を殺したのも当然、俺だ。
 龍一郎、愛してる。
 もっと幸せな人生を送ってほしかったよ。」


ここで野宮が「龍一郎、本当に死んでるのか!?」と叫んだ。


「お前は不幸だよ。本当に。
 まず、お前は臭かった。
 そして、死んだ方が良かった。
 臭かったからみんながお前を無視した。
 実際はただそれだけだった」








今度は豊田さんが静かに口を開いた。


「青木君は何も分かってなくて
 私の腕には『青さ』と書かれた刺青なんて無かった。
 あなたがクラスのみんなにいろいろなものを
 ぶつけられてる途中に、いきなり手をポンと
 打って『あ、これがいじめですかぁ!』と言い出したとき
 私は足の先からゾクゾクして
 ものすごく最低な気分になったのを覚えてる。
 そして、こいつは本当に死ぬべきなんだと
 あらためて実感した。
 あなたを見るたびに、本当に不愉快な気分に襲われて
 本気でどうしようか悩んだ。
 結局、私があなたを殺す前にあなたは死んだんだけど
 それだったら、私が殺せばよかった。
 そう思う。
 本当にそう思った。」


豊田さんはシャツのポケットからライターを取り出して
つけた火をそっと青木龍一郎に近づけた。
参列者たちは焦って、それを止めた。
青木龍一郎の叔父が

「お前、この野郎!何してるんだ!おい!お前、この野郎!」

と怒鳴って、豊田さんを突き飛ばした瞬間、
彼女はライターを手放して、そのまま地面に倒れた。
そして起き上がることなく、ずっと泣き続けた。
叔父は豊田さんの腹のひたすらに蹴りまくった。
ただずっと蹴っていた。

あたりにはすっかり春の風が
吹き回り、どこからかたんぽぽの綿が
空を流れてきた。

ただ広い草原には
人々の鼻をすする音が擦れていた。






吉田くんがモモサキにそっと
「お前も何か言えば」と囁いた。


モモサキは青木に近づいて言った。


「僕は本当にあなたには何も言うことがない。
 ただ、ひたすらあなたみたいな人間がこの世から
 減ればいいと思いました。」


青木の叔父が今度はモモサキに掴みかかった。
「お前、この野郎!よくもそんなことを!畜生、この野郎!」

モモサキは叔父の腹を思い切り殴りつけ、その後顔面を4発思い切り蹴った。
倒れこんだ叔父の顔を更に思い切り踏みつけて殺した。

豊田さんはライターの火を自分の眼球に当てた。
豊田さんの目からは黒と白がまだらに溶けた汁がトロリと垂れていた。




青木龍一郎には本当に死んだ。
何故、こんなに悲しいんだろう。
自由の刑から開放された僕らは
真っ暗な洞窟の中を走り回るはずだった。
自由から開放されたとき
僕らは本当にしっかりと生きようとしたはずだった。
でも、悲しくて何も出来ない。

少し待つんだ。
悲しみが通り過ぎるまでずっと待つんだ。
目の前の信号はずっと赤だ。
崩れ落ちるのを待つしかない。
その間に泣いたりすればいい。






外を歩く人はみんな傷だらけで死体のよう。

すごく恐ろしい光景だけど
目を背けてはいけない。
何かに逃げるな。
逃げるな。
何かを考えることに逃げるな。



急がなくてもいい。
きっと立ち止まっていても
景色はゆっくりと
すごくゆっくりと
流れていく。
僕らのすべきことは
歩くことでも
まして走ることでもない。
脚のふくらはぎに穴を開けてそこから
一気に全ての筋肉を引き抜けばいい。
そうすれば体に力を入れなくて済む。
アスファルトの上で永遠に倒れこんでいればいい。






僕が初めて詩を書いたとき
いきなり豊田さんに見られた。
初めて人に詩を見られた。
彼女は明らかに完全に
僕の詩を見たのに、ノートから
目線を外して自分の席に戻ろうとした。
僕は豊田さんを呼び止めた。
「おい」

豊田さんが振り返る。

「僕が止まらねーんだよタスケテクレー(笑)」


豊田さんは何も言わず
僕をずっと見ていた。
そのとき、僕は彼女の右腕の包帯に気づいた。
その日の夜、豊田さんは
自分の顔をシンナーとライターで燃やした。

僕も両手の全指が折れた。
手をブラブラさせて狂ったように笑った。
涙を流して笑いながら
「タスケテタスケテ」と叫んだ。









僕はこのブログが終わるとき最後の記事はこんな感じで終わろうとしていた。



『関東チェーンソーチェーンソーズを
ごらんの皆さんコンニチワ(爆)
はいつくばってろ。
死ね。

おわり』





とても、面白いと思ったんだけど…
それはさすがに人としてまずいと思った…。
読者たちが僕の家におしかけてきて
僕は死ぬまでボコボコにされるかもしれないと思って
それは出来なかった…。












さて、ここまでで何人の人がこの文章を読むのを途中で止めただろう…。
きっとほとんどの人は
開始2・3行目でやめているはずだ…。
青木龍一郎の葬式なんて言っていたのに
いつのまにか
訳の分からない自明を撒き散らしてるだけになってしまっている。
これは巧みな引き込み作戦だ…。

青木龍一郎の葬式会場で
僕の無残な死体を見ていたはずだった
あなたたちはいつのまにか
僕の精神世界の中に居る…。
舐めるな…。


本当にこのブログは今日でお終いだ…。
ほとんどの人は既にここら辺は読んでいないであろうから
本当に本当の話をするよ…。

完全に僕に殺されかけているあなたのために。
(本当はあなたは真っ黒なパソコンやケータイの画面を見つめてニヤニヤしているだけ)







ど う し て ?
ど う し て キ ミ は い つ も 朝
学 校 に 来 て か ら
朝 飯 を 食 べ て く る の ?
お 家 で 食 べ て こ な い の ?


お 家 で 食 べ 来 る よ


じ ゃ あ 、 な ん で 学 校 で ま で 朝 飯 を
食 べ る 必 要 が あ る ん だ い ? 


学 校 ま で 歩 い て く る 途 中
全 部 、 戻 し て し ま う の


へ ー 、 そ う な ん だ
と こ ろ で 君 、 宮 崎 あ お い ち ゃ ん
に 似 て る ね


本 当 ?


嘘 だ よ


な ん て 酷 い 嘘 を 
つ く の か し ら あ
な た を 殺 し て し
ま い た い


あ ー 怖 い 怖 い
今 か ら 君 と テ レ パ シ ー 
で 会 話 し た い


い い よ


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


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・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 



何 て い っ た の ?


何 も い っ て な い わ


あ は は お も し ろ い や


オ ゲ エ エ エ エ エ エ
ゲ オ ゲ ロ ゲ オ ロ 
グ エ ッ グ エ ッ オ ェ ェ エ エ エ 


あ は は お も し ろ い や
オ エ エ エ エ エ 
ゲ ロ ゲ ロ ゲ ロ
グ ェ エ エ エ エ 





黄色の風が僕らをそっと撫で回す
全ては抱きしめることができたのに
僕らはそれをしなかった










「関東チェーンソーチェーンソーズ」
僕が普通に学校に行っていたら
もっといい詩が書けたかもしれない

僕ら、雨の日の校庭で
何も聞こえなくなってしまったとき
君はシンナーで歯が溶けかけていた

君が何になりたいか聞いたら
チェーンソーのようになりたいと言った

僕は君が何を言っているのか分からなくて
持っている傘をそっと渡した

詩を書く必要なんて無かったのかもしれない
道端に座って、何かをブツブツ呟いている
それで良かったのかもしれない

大人になる前に全てを案内するよ
この街の全てを出来る限り紹介したい
この街もだいぶうるさくなって
君のため息もかなり聞こえづらくなってきた

完全に聞こえなくなる前に
なにか最後にもうひとつだけ
詩を書きたい

ああ、大人になってしまうよ
綺麗なものを見ることが出来なくなってしまう




見て、駅前に血だらけの赤い鳥が居る
赤い羽根募金の横で笑ってる

僕はそれを見て泣いた
でもあいつは笑っていた
3年前にも僕はそれを見ていた
3年前にもあいつは笑っていた
きっと1万年後にも僕はそれを見ている
きっと1万年後にもあいつは笑っている

ずっと繰り返そう
延々と回り続けるチェーソーのように



全人類が涙を流しながら笑い
悲惨な光景の周りをグルグルと回っている
人は人を思い切り傷つけながら
永遠に回っている




しくじった青春に耐えろ








陳腐な言葉で構わないから言うんだけど

僕らはくじけてはいけない 絶対に







かける音楽にも
話す会話にも
目のやり場にも

逃げちゃいけない




階段を四つん這いで上って
最上階に上れば
街が見えて
そこに暮らす大勢の人々が見える


それはとても恐ろしい光景だけど
逃げてはいけない

世界ともう一度会う約束をするから
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[ 2009/04/17 23:49 ] 日記 | トラックバック(-) | コメント(-)


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