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尿意と殺意の区別がつかないまもる君は尿意の殺意の区別がつかない。
それは残念な事態。
生まれつきの病状。


まもる君は隣町の女子高との合コンに誘われ
その席で一人の女の子に
「肌はミイラみたいな質感なのに目だけ黒豆みたいにツヤがあるね」
と言われ、殺意が湧いたが
殺意と尿意を勘違いし、おもむろに立ち上がり
トイレへと直行した。
チャックを降ろしたがションベンは全く出なかった。
無理やり出そうとしたら、一滴だけジワッて出てきて亀頭の先が湿った。



授業中、尿意がたまらなくなったまもる君は
その尿意を殺意と勘違いし、
突然立ち上がり、教室の後ろのロッカーの上に置いてあったバットを持ち出して
教師をボコボコに叩きのめし殺した。
そしておしっこも漏らしてしまった。



ある時、まもるくんのションベンが意志を持ち始めた。

その日のションベンは妙に覇気があることをまもる君は感じた。
あり得ないくらいキラッキラしてた。
そして「志し高く誇り高い」と思った。

次の瞬間、まもる君はアッと驚いた。
まもるくんの尿道から出てきたキラッキラのションベンが
下に落ちる前に引き返して自分の方に戻ってきたのだ。
そして自分の目の前で停止した。
そしてまもる君に話しかけた。


「ションベンです。こんにちは。」

「あっ、こんにちは。」

「いつも俺のせいで大変な思いをさせて申し訳ない」

「俺が尿意と殺意の区別がつかないのは君のせいなのかい」

「恐縮だが、そのとおりだ。
 普通、ションベンたちは尿道から出る瞬間にそれを体の持ち主に伝える。
 『そろそろ俺出ますよ』と。」

「ふむ」

「人間たちはその合図を尿意として受け取っている。
 しかし、俺の場合は常にこの世に不満を持っていて、常にこの世の全ての奴らを
 ぶっ殺してやろうと思っているんだ。とにかくこの世に対する憎しみが凄い。
 だから、俺は尿道から出るときも『畜生、全員ぶっ殺してやる』って思いながら
 出て行く。君がそれを尿意ではなく殺意として認識してしまっているんだ」

「なるほど、確かに君が完全に悪いね。」

「俺は悩んだ。こんな憎しみだらけの俺からバイバイしたい。
 もっと清らかで落ち着いた心の持ち主になりたいと。
 そして俺は精神修行を始めた。仏教の心を学んだ。
 そして俺はたった今、ついに志し高く誇り高い存在になった。
 もう、君が尿意と殺意の区別がつかなくなることは無い。安心してくれ。」

「清いションベンになったのか」

「清いションベンになった。むしろなりすぎた。」

「そいつは楽しみだ。俺がこれから出すションベンは普通のションベンじゃない。
 精神的に清らかで格式あるションベンってわけだな」

「おっしゃる通り。」

「ありがとう」

「いや、こちらこそ。ではさらばだ。」

そういうと目の前のションベンは龍の形を成し、重力に逆らい天空へと舞い上がていった。





次の日から、まもる君のションベンは毎回、下に落ちるのではなく
上へ昇るようになった。
まもる君の自宅の天井が尿に塗れ、カビだらけになるのも時間の問題だった。

まもる君はある日、再びションベンを呼び出した。


「あの、すいません、ションベンさん?」

「何かね?」

「すげぇ清らかになったのはよく分かるんですけど、上に昇っていくのやめてもらえませんかね?
 うちの母親が『家族の中に信じられない放尿をしてる奴がいる』ってヒステリー起こしてるんですけど。」

「ふむ、しかし、天空へ向かうのは神様へと近づくための…」

「いや上に昇るまでは凄く清らかなんですけど、天井にビタタタタ!ってかかるとこが汚らしいし…」

「ビタタタタってなるのが嫌ならシャボン玉みたいに出ればいい?
 天井にフワ~ッ…パチン!って」

「いやそれも気持ち悪いです」

「じゃあ、どうすればいいの?」

「いや、とにかく上向きじゃなくて下向きに出るようにだけしてもらってもいいっすかね」

「せっかく、修行してきたというのに!!
 なんてことだ!気が狂いそうだ!!」

「そんな取り乱します!?」

「あああああああああああああ!!」

ションベンは絶叫しながらどこかへと逃げてしまった。


次の日、まもる君のションベンは何故かゲル状になったり、肛門から出てきたり
ヘソからフライング気味に出たりなどし始めた。
ションベンの気が狂ってしまったのは明らかだった。

まもる君は膀胱を摘出した。
尿とは無縁の生活を送ることにしたのだった。
しかし、膀胱を摘出したとき、
ションベンの「ずっとつきまとってやる…」という声をまもる君は聞き逃さなかった。


それ以来、まもる君は
ションベンの悪質なストーカーを受けることになった。


高校での水泳の授業が終わり、目を洗おうと洗眼用の蛇口をひねるとそこから
ションベンが凄い勢いで吹き出てきた。
「うわっ!汚ねっ!!」
まもる君は叫んだ。
ションベンは狂ったように笑いながら大空へと逃げていった。

またあの日以来、どこのレストランに行っても
ドリンクバーのラインナップにションベンが必ずあるようになった。

きっと、それを押すとシロップ水と混じった、若干薄められたションベンが出てくるのだ。
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09.06 (Sat) 03:43 [ 日記 ] TOP▲