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サンキュー・マイ・ホッピー 

ネットで注文したホッピングが届きました。やったね。
これでピョンピョンし放題。嬉しいな。僕はすぐさまこの街の住民たちに
マイホッピング(ホッピーと名づけました。)を見せびらかしたくなりました。

僕は数十体のフランス人形の生首を体中に見に付けホッピングに乗って街に繰り出しました。

「行くぞ!ホッピー!!」

ホッピーは頼もしそうに元気な様子でピョンピョンと飛び跳ねました。
ピョンピョンピョン。ホッピーは本当に嬉しそうに飛び跳ねるんだ。
水溜りだって元気に飛び越える。ホッピーは僕の友達。元気で優しい僕の友達。

ピョンピョンピョン。
フランス人形の首を振り乱しながら僕たちは人通りの中をはね続けます。
ホッピーと僕が息を合わせてピョンピョン。僕たちは完全に心が通じ合ってるようだった。
人々の足をホッピングで踏みつけながら僕は街を歩きました。

それでね、僕たちは駅まで来ました。
ホッピーとの散歩はかなり体力を使います。駅前で僕はかなり汗をかいていました。

「あはは…。ホッピー、夏にずっとピョンピョンしてると…疲れるね…はあはあ…あはは。」
それでもホッピーは汗ひとつかかずに顔色も変えないんです。
本当に頼もしい奴だと思った。ちょっと怖いとさえ思った。とても暑かったので全裸になって
再びホッピングで散歩を再開しました。

ピョンピョンピョン。さすが、駅の方になるとめちゃくちゃ人が多いです。
駅前全裸ホッピング。人はみんな僕たちのことを見てました。そんなに仲が良く見えたのかな?
それともこのフランス人形たちが欲しいのかな?

僕はとてもいい気分になって進んでいたら、僕とおなじく全裸のおっさんが声をかけてきました。

「おい、そこの高校生。」

僕は返事をした。
「はい、なんでしょう。」

おっさんは全裸で単純な質問を繰り出してきました。


「何をしてるんだ?」
「友達と散歩をしてるんです。」
「…そうか。俺は何してるように見える?」
「えー…。うーん。分からないや。」
「そうか。分からないか。俺はな、友達と遊んでいるんだ。」
「え、でもおじさんは一人にしか見えないよ。友達なんているの?」
「いるさ。」
「うーん。でも見えないよ…」
「わしもな、お前の友達が見えない」
「僕の友達はこのホッピーだよ。見えるでしょ?全然疲れない頼もしい奴なんだよ。見えるでしょ?」
「見えない」
「そんなバカな(笑)ここにいるいかにもピョンピョンしそうな奴だよ。」
「お前だって、わしの友達が見えないだろ?きっとお前は他人の友達が見えない。そして、そいつのことを友達のいない孤独だと思うだろう」
「うん、僕以外の人間はみんな孤独だと思う。でも、僕は幸せ。」
「そいつは人間たちの偏狭性によって生み出される仮の孤独だ。いいか。孤独な奴なんていない。誰だって人には見えない友達を持っている。だから誰だって幸せだ。その友達は無論、永遠なんだよ。友達は永遠に離れないんだよ。物理的な意味ではなく友達は永遠のものなのさ。」
「おじさんは本当に僕の友達が見えないの?」
「あぁ。だが、お前の友達を大切にしろ。そいつと友達でいてよかったと思えるように幸せを感じろ」
「うん」


僕はホッピーと家に帰った。

横断歩道にさしかかったその時、僕はバランスを崩し道路に転倒した。
僕が前に目をやるとそこには猛スピードのトラックが走ってきた。



大変だ。死んじゃう。




僕がそう思ったときホッピーが自ら動き出した。



僕をバネでビョーンと押して、歩道まで飛ばしてくれた。ホッピーのおかげで僕はトラックから逃げ出した。

だけど、トラックは止まらず、ホッピーにつっこんでいった。
ホッピーは僕の目の前でバラバラになった。

「ホッピー!!!」


僕は叫んだ。ホッピーは僕を守ってバラバラになった。
でも僕は泣かなかった。





僕の友達ホッピーは永遠に友達だから。
いつかすごく綺麗なところに行こうぜ。ホッピー。
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[ 2007/08/24 22:14 ] 日記 | TB(0) | CM(13)

良かったです。
[ 2007/08/25 00:01 ] [ 編集 ]

今までで一番好きです。
[ 2007/08/25 00:25 ] [ 編集 ]

感慨無量。
[ 2007/08/25 01:59 ] [ 編集 ]

( ;∀;)イイハナシダナー
[ 2007/08/25 03:15 ] [ 編集 ]

泣いた
[ 2007/08/25 11:05 ] [ 編集 ]

笑って泣いた
[ 2007/08/25 11:29 ] [ 編集 ]

ほのぼのチックな描写で底に眠る狂気を表現するのはもはや、青木龍一郎の得意技だな。
[ 2007/08/25 12:01 ] [ 編集 ]

(´;ω;`)ぶわっ
[ 2007/08/25 12:28 ] [ 編集 ]

これはいい。単なる「いい話」で終わってないのがいい。
[ 2007/08/25 21:02 ] [ 編集 ]

名前がある人にしかお返事できません。ごめんなさい。

Nさん
ブログ、見てくれてありがとう。僕は幸せものです

Aさん
ブログ、見てくれてありがとう。僕は幸せものです

貝占 るさん
ブログ、見てくれてありがとう。僕は幸せものです

中村機さん
ブログ、見てくれてありがとう。僕は幸せものです

あやかさん
ブログ、見てくれてありがとう。僕は幸せものです

スパゲティ屋さん
ブログ、見てくれてありがとう。僕は幸せものです


[ 2007/08/30 22:55 ] [ 編集 ]

>いつかすごく綺麗なところに行こうぜ。ホッピー。

ここで不覚にも泣いた
[ 2008/08/27 02:07 ] [ 編集 ]

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
[ 2010/03/10 11:42 ] [ 編集 ]

最近半端な人が多いけど、本気で天才だと思いました。
[ 2011/09/16 21:10 ] [ 編集 ]

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